IMG_0103.JPG

「MacBook late 2008は良いよね」というブログエントリを書こうとしたらそのMacBookが死んだけど自力で復活させた話

Pocket
Bookmark this on Delicious

どうも。1年以上ぶりのポストです。
一昨日、6年間使った MacBook が起動しなくなりました。突然。グレーのプログレス画面の途中で落ちちゃう。
セーフブートや PRAM クリアとかも試したけど駄目。最後の望みを賭けてシングルユーザーモードでログインし、修復を試みたけど IO エラー出まくり。

IMG_0101.JPG
こんなん

 

僕の Mac は MacBook late 2008 というモデルで、ユニボディになった最初のモデル。
唯一 Pro のつかないユニボディ MacBook で、途中メモリを 8GB にしたり、光学ドライブを SSD に換装したりして延命してきた。CPU 性能がある程度のとこまで来ると、大概の処理はIOバウンド処理なのでSSDにすると案外快適に使える。
それでも今年の iPad Air 2 に CPU ベンチで抜かされるレベルなんだけど。

んで本題。もう完全に諦めて「次の Mac はいつ買えるかな」とか、「どのモデルにしようかな」とか考えてたんだけど
エラーの出方を見ると、どうやら自力で FusionDrive 化した HDD 側が物理的に死んでるように見える。
お財布事情も厳しい事だし、まだイケるんじゃないか・・・と思った。

 

IMG_0106.JPG
USB の外付け HDD があった。

 

IMG_0107.JPG
マイナスドライバーで無理矢理こじ開けて中身のHDDを取り出してみた。

 

IMG_0108.JPG
IMG_0110.JPG
MacBook も開いてみた。相変わらず内部構造も美しい。
手前の本来のスペースにSSD、奥の光学ドライブが入る所にHDDを入れて Fusion Drive にしています。

 

IMG_0111.JPG
HDD を交換。

ここまでで20分程度の作業で出来る。
SSD に換装した時に一度外してるので、ビス位置とか大体憶えていたため作業は早かった。MacBook late 2008 の内部アクセスの容易性はすごい。

ここから OS X のセットアップ。うまくいけば OS が入るわけだけど、我が家にはヨメの MacBook late 2007 (ポリカーボネートのやつ)しかない。
このモデルは Mountain Lion 以降の OS はダウンロードすらさせてもらえない骨董品なので、仕方なくまずは Lion でブータブルディスクを作った。運良く 16GB の USB メモリがあったのでこれを起動ディスクに。

IMG_0112.JPG
刺した。

これでディスクユーティリティが使える。
改めてMacBook内の SSD と新 HDD をFusion Drive にする。
コマンドは以下の通り。

diskutil cs create [FusionDrive論理名] [ドライブ名1] [ドライブ名2]
diskutil cs createVolume [論理ボリュームグループのUUID] jhfs+ [ボリューム名] 100%

ところが Invalid request とエラーが出る。
・・・そうか、CoreStorage create が追加されたのは Mountain Lion からだった。Lion だとコマンド通らん。

なので以下のような長い道のりを辿らなければいけないことに。
1. SSD をフォーマットし、Lion をインストール
2. Lion インストール後、Yosemite のブータブルディスク作成
3. ブータブルディスクから起動し、SSD と新 HDD をFusion Drive 化
4. Fusion Drive に Yosemite  をインストール

 

IMG_0117.JPG
Lion インストール完了。

 

IMG_0120.JPG
物理ドライブは2つとも Finder で見えている。
このあたりでもう、復活できるだろうという気持ちになっていた。

 

IMG_0119.JPG
Mac App Store にログインし、Yosemite をダウンロード。

Yosemite のブータブルディスクを USB メモリに作成。
ブータブルディスクの作成は以前はディスクユーティリティから復元で良かったのだが、今はターミナルから createinstallmedia コマンドを実行する必要がある。

sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app/Contents/Resources/createinstallmedia –volume /Volumes/[USBメモリのボリューム名] –applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app –nointeraction

 

IMG_0127.JPG
インストールメディアとして認識した。

 

IMG_0128.JPG
Yosemite のターミナルからだと Core Storage のコマンドも成功

IMG_0129.JPG
Yosemite のインストーラを起動。インストーラからも 128GB SSD + 750GB HDD = 878GB Fusion Drive として見えている。
Fusion Drive に Yosemite をインストール開始。

そして

 

IMG_0130.JPG
Yosemite の状態で復活!!!うおおおおお!!!!
あとは Time Machine からの戻しができるかどうかだけど、Yosemite インストールまでに5時間近くを費やしたため、明日にします。ある程度でも戻せるといいなぁ。
結論はというと、冒頭に書こうとした MacBook late 2008 は最高だよね、という話。
このスピードとコストで回復可能なのは裏を開けられるこのモデルだからこそ出来た事。6年経った今でも最新のOSがインストールできるし(ひとつ前のモデルは Mountain Lion の時点でサポート外)、Core 2 Duo 2.4GHz は今となっては貧弱だけど、重たいレンダリングでもしない限りそんなに気にならない。大切にもう少し使ってみようと思います。

Pocket
Bookmark this on Delicious