iOS 7 リリース
お久しぶりです。
日本時間で本日9月19日に iOS 7 がリリースされました。
ドラスティックなUIの変化があり、ユーザーからは賛否両論が出ています。僕も iOS 7 のアナウンス当初は割と否定的に捉えていて、今でも言いたいことは沢山あるのですが、今回は良い話を。
iOS SDK の公開から5年が経ち、人気のアプリはかなり固定化されてきました。この成熟した市場を破壊する役割としては、今回の変化はとても良いと思っています。
iOS 6 までのUIは洗練しきっていて、人気のアプリもまた iOS の UI デザインポリシーを深く理解し、OS とインテグレーションしてみせているものが多数を占めています。これは、iOS という強烈なUIの下でユーザーの求める体験が飽和している、新規参入障壁が高くなっているとも言えました。
このタイミングで Apple 自身が今までの世界を破壊することによって、3rd デベロッパがもう一度同じスタートラインに着くことができた。これはとても大きなことだと思います。
iOS 6までの僕の iPhone のホームスクリーンと、今日時点でのホームスクリーンです。
不動の地位にあった Twitter クライアント Tweetbot を下げ、Twitter 公式クライアントに変更しました。Tweetbot は今でもピカイチのクライアントだと思いますが、ホームスクリーンに存在したときの違和感で暫定的にいち早くiOS 7 UI に対応した公式を使っています。
が、事実上この椅子は空いている状態です。iOS 7 UI で「これがベストだ！」と言えるクライアントが登場するまで。Tweetbotはかなりアクの強いUIなので、フラットデザインの即応は難しいと思います。
こういうスキマが今この瞬間には色んな所にあるということ。デベロッパにとっては大きなチャンスです。対応の早さとアイデアが勝負。
iOS 7そのもののUIも、iOS 6 と比較して未完成なのは事実ですが、市場とともに成長し、すぐに洗練されるでしょう。
クラシック iOS（と呼ばせてもらいます）の UI も過去に同じように成長してきました。iPhone OS 2.0 の UI を今見返すと、やっぱり野暮ったさが気になります。
今回の変化は、ユーザーとしてもデベロッパとしても、好意的に受け止めています。
ここからの1年が楽しみ。
