オルタネイティヴとか

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ブログの更新が半年ほど滞ってしまった・・・。
最近新しいWebでの発信方法が沢山出てきてしまって、もはや個人が映像の生中継まで簡単に出来てしまう状況。

日ごろのちょっとした事や、「○○行ってきました!」みたいな話はTwitterに流してしまうし、そこで記録した写真はFlickrに流してしまうし、気になった情報やWebに転がっているものはTumblrに流してしまう。
そうすると、ブログってやっぱり位置的にも手軽さの面でも更新滞るんだよねぇ。

まぁそれで、140文字の中に収めるにはちょっと鬱陶しい話なんかを普段メモ書きしてるので、それをちょこちょこ書いてこうかな、と。
今回はiPhoneのWordpressアプリからの初投稿です。

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“アンビエント”とか、”オルタナティヴ”とか、近年に限らずずっとファッキンシットな解釈で使われている単語について。

自分は言葉というものに対して「表現のための手段」ではなく、「定義のための手段」という認識が強いので、そうすると「”ポップ”とは何か!?」みたいな議論で芸術家肌の人達と意見が対立するんですが。もちろんどっちが正しいっていう話ではないけれど。

“オルタナティヴ”っていう単語が何を意味するかについて、辞書で初めて調べた時、全く意味が理解出来ませんでした。「代替手段」とか「複数の選択肢の中の、他にとるべき手段」というような意味。当時の僕にとっては、 Nirvana やスマパンみたいな音楽のジャンルとして捉えていたし、それが単語の意味と全く結びつかなかった。
その時、何故理解できなかったかというと、『Nevermind』以降に10代を過ごした僕にとって、 Nirvana や Radiohead やスマパンは代替手段でも、カウンターカルチャーでもなんでもなく、メインストリームだったし、十分に商業化されていた。
80年代のように巨大な悪や、ポップアイコンが居ない環境で育った僕らの世代にとっては、”ハイカルチャーに対してのサブカルチャー”なんていう構図ももう無くて、強いて言うなら Rage Against The Machine を聴いて空高く中指を突き立てても、その先には何も居ないっていう空虚感くらい。

そんな中で「オルタナ」っていう言葉だけが再生産されてって、一人歩きしていってる現状。「いくらなんだって2009年の今オルタナって(笑)」なんて思っても、iTunesにCDを放り込めば、大体が”Altanative & Punk”とかいうふざけたジャンルとして定義されているのも現状。

The Beatlesは当時、確実にオルタナティヴな存在であったろうし、ピストルズや Beastie Boys や Aphex Twin もそうだったと思う。本来オルタナティヴとは、その時代で変化しなければいけないはず。

恐らく今、CDの著作権保護だのに躍起になっている、既存の利益構造に依存した連中に対してのカウンターがオルタナになり得る思うし、実際そんな動きは随分ある。でもそれですら緩やかな価値観の変化によって淘汰されることはあっても、一点突破の革命にはならないだろう。
だったらもう、「オルタナティヴ」なんて言葉はいったんご破算にして、もう一回音楽とか、音について再考しませんか?っていうのが僕の考え。

ホントは ambient って単語と結びつけて、音楽をジャンル分けする行為についての話にしたかったんだけど、思いのほか長くなってしまったのでこれで・・・(混み入った話はいつも途中で断念、いや、今回こそは次に続く・・・)

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